脱水症状の基礎知識と栄養ケア~高齢者と小児の飲み物の注意点~

栄養

こんにちは!竹です!

皆さんは脱水になったことがありますか?

近年,高齢者が多くなっている日本では毎年夏には熱中症で救急搬送される高齢者のニュースを多くみかけるようになりました.

昔よりは意識されるようになってきた脱水ですが,

脱水のメカニズムや症状,対応策を理解していない方も多くいらっしゃると思います.

そこで今回は脱水に関しての基礎知識と栄養ケアをまとめてみました

この記事の結論

・脱水は水分不足だけでなく電解質不足でも起きる
・喉が渇いたときにはすでに体重の2%の水分が失わている
・特に子供にはスポーツドリンクより経口補水液を飲ませる
・時間を決めて定期的に経口補水液を摂取することが予防になる

高齢者や子供は自覚が難しいため周りの人が気づいてあげられるようになりましょう

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概要と病態

脱水とは

脱水(dehydration)とは,体液量すなわち細胞外液が減少した状態であり,水の溶質(とくにNa)のどちらか,またはともに喪失をきたしている.

引用:新臨床栄養学

体内の水分量は
新生児:75%
1歳~成人:60%

水分の役割は,細胞内外の浸透圧調節を行い,細胞を正常に保つことにあります.

浸透圧は濃度によって水分が移動するときの圧のことをいいますが,物理用語のため

「水は高濃度の方へ移動する」イメージだけ持っておいていただければ大丈夫です.

我々は普段の食事や飲水などによって水分を摂取し,

不感蒸泄(尿や汗など)によって放出しバランスを保っています.

このバランスが崩れ,水分摂取より放出が上回ると脱水になっていくとされています.

脱水の原因と種類

【原因】
水分不足・食欲不振・発熱や発汗・嘔吐や下痢・薬剤や検査
基礎疾患(糖尿病や尿崩症・腎不全)

【血清Na濃度による分類】

低張性脱水(Na欠乏性脱水)
たくさん汗をかいているのにNaなどの電解質が少ないお茶や水を飲んだ状態

⇒水分ばかりで塩分が足りない

高張性(水欠乏性脱水)
汗のかきすぎや口渇状態

⇒水分そのものが足りない

等張性(混合型)
下痢や嘔吐など電解質も水分も同等に失われている状態

⇒身体の中に水分も塩分もない

簡単にまとめるこんなイメージです

・低張性脱水は塩分不足
・高張性脱水は水分不足
・等張性脱水は塩分と水分不足
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水分量と症状

脱水症状は体重の何%の水分が喪失したかによって症状が異なります.

体重の2%喪失:口渇のみ
体重の6%喪失:口渇や口内乾燥,乏尿,脱力
体重の7~14%:精神症状,幻覚,意識障害

夏場では水分喪失速度が速いため,口渇が生じる前に水分と電解質を摂取するようにしましょう.

遅くとも口渇を感じたら早めに摂取をはじめ,我慢することがないように気を付けてください.

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脱水時の栄養ケア

ケアを行う以前に,

予防として拒食や食欲不振,

摂取量の低下,

水分摂取不足

などの食事摂取状況を確認し,

該当する場合は脱水を疑っても良いと思います.

意識があり経口摂取が可能であれば電解質を含む飲み物を飲ませましょう.

意識障害などの症状や尿量低下がみられる場合は静脈内投与をする必要性があるため病院を受診してください.

 

高齢者:口渇感などを感じにくく脱水を起こしやすいため,特に注意が必要です.

乳幼児:スポーツ飲料はNa濃度が低く低Na血症のリスクがあるため
経口補液製剤を使用しましょう.

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まとめ

高齢の方やお子さんがいるご家庭では症状を発見するのが難しいため,

時間を決めて(何時間に一回,何時に必ずなど)電解質の入った飲み物を摂取するように意識してみる

といいかもしれません.

成人でも「まだ大丈夫」などと思っているうちに脱水で倒れてしまうことがよくあります.

暑い日や汗をかきやすい日は,家族で声をかけあい全員で意識して予防してきましょう!!

少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです.

最後までお読みいただきありがとうございました

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