理学療法士と柔道整復師の違い.理学療法士の平均年収は?

医療情報

こんにちは!理学療法士の竹です^^

理学療法士として働いているとよくこんな質問をされます.

質問者さん
質問者さん

理学療法士と柔道整復師って何が違うの?

本当によく聞かれます

理学療法士もそれだけ一般の方には周知されていない職業なんだなと痛感しております…

なのでそれだけ皆さん疑問に思っているんだなと思い,私なりにまとめてみました!

もしかしたら理学療法士と柔道整復師のどちらの資格を取ろうかと悩んでいる人もいるのではないかと思うので

 

参考になれば嬉しいです^^

 

先に結論から述べると

・理学療法士は名称独占で柔道整復師は業務独占であり国家資格としての特性が異なる

・理学療法士はチーム医療の中の一つであり,医療分野の様々な疾患を対象にリハビリテーションを提供する職業

・柔道整復師は外傷やその他の障害など主に整形外科疾患に対して,固定や整復などの処置や治療を提供する職業

・平均年収に大きな差はないとされている

・理学療法士は就職できる施設が多く,比較的安定している

・柔道整復師は開業権があるため,収入面での伸びしろが大きい

詳細はこれから解説します♪

あくまで私個人の意見も含まれていることをご承知ください

理学療法士になるための情報はこちら

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理学療法士と柔道整復師という資格

理学療法士と柔道整復師

理学療法とは

理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。

「理学療法士及び作業療法士法」第2条には「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう」と定義されています。

引用:公益社団法人 日本理学療法士協会HP

これを業とする者を理学療法士といいます。

 

柔道整復師とは

接骨院や整骨院では、柔道整復師によって、骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる外傷性が明らかな原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、手術をしない「非観血的療法」によって、整復・固定などを行い、人間の持つ治癒能力を最大限に発揮させる施術を行っています。

引用:公益社団法人 日本柔道整復師会HP

業務独占と名称独占

業務内容については後述しますが,理学療法士と柔道整復師は簡単には『資格』という違いがあります.

資格の違いなのはわかっているのよ!

と言われそうですが

特に医療関係における国家資格には
【業務独占】と【名称独占】という特性に違いがあるのです

 

【業務独占】
その資格を持っている人だけが携わることができる業務であり,資格を持たずに該当する業務を行うと罪に問われる.

資格例:医師・看護師・柔道整復師など

医師による医療行為や治療は,多職種や無資格者が行うことはできません.

 

柔道整復師が行う柔道整復(脱臼の整復や固定など)は柔道整復師や医師しか行えない業務であり,理学療法士にはその権利はありません.

 

ちなみに柔道整復という言葉は,柔術における殺法と活法のうち活法という負傷者の蘇生や治療をする柔術の派生した言葉だそうです^^

柔道整復についての詳細はこちら↓
そもそも「柔道整復とは何か」

 

 

【名称独占】
その資格を持っている人だけが,資格名を名乗ることができる

資格例:理学療法士・作業療法士・介護福祉士など

 

業務独占ではないため,多職種が理学療法業務に携わることができますが,理学療法士や紛らわしい名称を名乗ることが禁止されています.

柔道整復師は名称独占の特性は持っていません.

※業務独占と名称独占を兼ねている資格もあります.(医師や看護師など)

 

 

 

柔道整復師は業務独占であり,柔道整復師にしか行えない業務がある.

理学療法士は業務独占ではないが,名称独占であり有資格者のみが名乗ることができる.

国家資格を取得する際は,その資格の特性を理解していないと業務や名称を使用する際に法律違反になる可能性があるため注意が必要です

 

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活動場所

活動場所は様々ですが

理学療法士は主に医療機関もしくは介護保険施設や訪問
柔道整復師は接骨院や一部のクリニック

 

  • 理学療法士:病院・クリニック・スポーツチーム・老健etc
  • 柔道整復師:接骨院・クリニック・スポーツチームetc

イメージとしては、難病も含め、手術や病状の管理など医療が必要な人へのリハビリテーションは理学療法士


打撲や捻挫などの怪我、外傷に対して固定や整復、それらを回復させるための施術
を行うのが柔道整復師となります

 

 

脳梗塞で入院した患者さんや神経難病を患った患者さんや手術後のリハビリを柔道整復師が行うことはありません

 

理学療法士は主に医療現場で働くため、整形外科疾患に対しても脳血管障害や呼吸器疾患などに対してもリハビリを行います

それだけ扱う分野が広いのが理学療法士の特徴です

 

 

混乱しやすい理由は、整形外科疾患に対してどちらも施術を行うことにあります

 

クリニックやスポーツチームには理学療法士も柔道整復師も所属していることがあり,施術内容に大きな差がないこともあります.

 

ですので,違いが分かりにくく一般的にイメージが混在してどちらも変わらないと思われがちなのです.

理学療法士:医療現場で働き様々な分野においてリハビリテーションを行う
柔道整復師:接骨院やスポーツ現場など整形疾患を中心に施術を行う

理学療法士は数多くある医療の分野の中の一つが整形外科であるだけ,これに対し柔道整復師は整形外科疾患を主に取り扱うという感じ!

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業務内容


整形外科領域においては患者さんの治療を行うという点では大きな差はありません.

というのも,資格を取得してから自己研鑽をしていくことでそれぞれ知識や技術を磨いていきますが,自己研鑽のためのセミナーには理学療法士も柔道整復師も来ていることもあります.

 

つまり同じことを学んでいる場合もあるのです.

 

そのため,例えば腰痛治療に対する介入方法が,筋の柔軟性の改善やストレッチだったり,運動や体操だったりはそのセラピストによって違い,資格による差はありません.

 

ただし、整形外科領域についての業務内容で異なる部分はあります

 

それは術後患者に対する治療処置に関してです.

 

先にも少し述べた通り

骨折などの手術後のリハビリテーションを担うのは理学療法士です

もちろん手術は医師が行う医療ですから,チーム医療としてリハビリテーションを理学療法士が行うのです

 

処置については柔道整復師は徒手整復や固定を行うという点です.

 

これは前述した独占業務にあたる部分です.

 

医療の中では,徒手整復や固定は医師や看護師が行いますので理学療法士が行う必要はなく資格としても権利がありません.

 

柔道整復師にその権利がありますから接骨院ではそれら全てを柔道整復師が行うことになります.

 

その点では柔道整復師の方ができる業務内容が多いといえ,この違いが開業権を可能にしている要素でもあります.

 

共通する整形外科領域の施術をするため被る部分が多いけど,
理学療法士は医学的知識が必要とされ術後のフォローアップができる.
その反面,柔道整復師は整復や固定といった処置が行える.
ここが大きな違い!!

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給料や平均年収

理学療法士も柔道整復師も基本年収は大体300万~400万円だと言われています。

もちろん,勤め先や経験・勤続年数,役職などによっては600万~800万円の層も一定数います

 

しかし次の項目の開業権の有無がこの年収に大きく影響します.
開業することによって,給料ではなくなるため収入は青天井になるからです.

 

また,開業して個人事業主になることは税制面でも大幅に有利になるため年収に対する手取り額にも大きな差が出ます.

ですので、この開業権こそが理学療法士と柔道整復師の大きな違いと言っても過言ではありません.

これからどちらかの資格を取ろうと考えている方は必ず知っておいて欲しいです.

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開業権

理学療法士と柔道整復師の決定的な違いがこの開業権です。

 

理学療法士は理学療法士法及び作業療法士法により

第二条
3 この法律で「理学療法士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、理学療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、理学療法を行なうことを業とする者をいう。

理学療法士法及び作業療法士法 第一章 総則より引用

と定められています。

我々,理学療法士は「医師の指示の下」に理学療法を提供するのが決められていることから,基本的には医師がいる施設で働くため,開業して自分の治療院を持つということができないのです.

 

それに対して柔道整復師は開業権があるため自分の接骨院や治療院を開くことができます.

 

自分の城を持つということは簡単なことではありませんが,できるけどやらないのとできないのとでは大きな違いがありますよね.

ちなみに理学療法士も資格をうたわず,もしくは別の資格を取って開業することはできなくありません.

ですが,処置もしてこなかった理学療法士が,柔道整復師と同じように治療院で対象者に施術をできないことを考えると,決しておススメできることではありません.

また,無資格者として開業した場合,柔道整復師と同様の業務を行うことは法律上禁止されています.

これから資格を取ろうと思っている方は将来のビジョンをしっかり持って,開業して自分の治療院を開きたいのか,チーム医療の一環として役に立ちたいかなどを考えてみましょう!

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まとめ

理学療法士は医療の中で医師の指示の下リハビリテーションを提供する仕事です.分野は広く,様々な施設で活躍しています.

柔道整復師は整復や固定なども行い,主に外傷性疾患に対して施術を行うプロフェッショナルです.

 

整形外科領域に絞れは,理学療法士と柔道整復師の違いは術後のリハと処置の権限,開業権の有無が大きな違いとなり,開業による収入面の差が生じるでしょう.

脳血管疾患や呼吸疾患などの分野で人の役に立ちたい!と思う方は自ずと理学療法士という選択になります.

 

どちらにせよ,日々の勉強や努力をし続け患者さんに還元するという点では同じですので

自分が目指す治療家やセラピストのイメージを実現するにはどの資格が必要かというのをよく考えてみると選択肢が明確になると思います.

少しは参考になりましたでしょうか!

ちょっとでも周知されると嬉しいです^^

最後までお読みいただきありがとうございました。

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