こんにちは!理学療法士の竹です
皆さんはこんなことありませんか?

なんだか疲れて身体が重い

寝ても寝ても疲れが取れない
そして,それはもしかしたら身体に慢性炎症が起きているからかもしれません.
今回は,身体の不調の根源となる【慢性炎症】について解説致します
※すべての不調の方が当てはまるわけではありません.また,今回の内容ですべてが解決するわけではありません.くれぐれも妄信されないようにご注意ください.

ご自身で慢性炎症を考えるきっかけとなってもらえれば幸いです!
慢性炎症とは
慢性炎症とは,
とろ火のようなじわじわ長時間続く炎症のこと
体内のどこかしらに炎症が遷延している状態であり
それを回復させようとして身体の免疫システムなどが常に働き続けることになります
その結果,なかなか疲れが取れなくなったり原因不明の体調不良を訴えることになるのです
また慢性炎症は脳機能にまで影響が及び
学習能力・記憶力・注意力を損なう原因にもなります
外傷による腫れやアレルギー反応による目の充血,風邪など一時的なもので強火で一過性のものが多いです.
身体の表面やMRI・エコー検査などで視覚的に見えることが多いため,アイシングや注射などで即時的な対処が可能なものになります
慢性炎症の原因
それでは何故慢性炎症が生じてしまうのでしょうか
慢性炎症の原因は主に以下のものが挙げられます
否定的な感情
海外のとある研究で220人もの被験者を対象に二週間の追跡調査の結果
悲しみや怒りなどの否定的な感情が蓄積されるほど炎症が増大したという報告があります
(一般人向けの記事のため炎症マーカーや指標などの詳細は割愛します)
ですので,否定的な感情を蓄積しないようにコントロールすることが必要になりますが
ストレスそのものをなくすことは難しいためストレスに対する自分の反応を変えることが重要です
つまり,ストレスにさらされたときに嫌なことの捉え方を変える,受け流せるようになることで炎症のリスクを減らすことができるのです
また,瞑想や適度な運動を行うことで感情のコントロールができるようになることも炎症リスクの軽減に繋がります
内臓脂肪
内臓脂肪は過度なカロリー摂取や食生活の偏りにより内臓周囲に蓄積する脂肪のことです
内臓脂肪は身体にとっては異物であり,
内臓脂肪が存在することで免疫システムが働き続けた結果,慢性炎症になってしまいます.
しかし,実際は免疫システムで内臓脂肪が減るわけではありません
そして内臓脂肪が減らない限りは炎症がじわじわ続き,様々な病気の引き金になります.
これがメタボリックシンドロームの考えです.
食事や運動を見直して内臓脂肪を減らすことが慢性炎症を改善する近道といえます
内臓脂肪を蓄積しないための糖質と脂質の考え方についてはこちら
リーキガット症候群
皆さんはリーキーガットという言葉をご存じでしょうか
ガット=腸
リーキーガットとは腸壁バリアが壊れて隙間ができ腸内にあるべき細菌や食物成分が体内に入ってしまう現象をいいます
これが起きる原因は様々ですが
最近よく言われている原因は小麦たんぱく質のグルテンの過剰摂取です
グルテンを分解するとできるグリアジンという成分が上皮細胞と結びつくと,細胞と細胞の隙間を開けて通過をよくする作用がある「ゾヌリン」というタンパク質が過剰に分泌されます.
これが,腸壁の細胞の隙間を作っていまいリーキーガットを引き起こします.
つまりグルテンがリーキーガットの主な原因だと考えられます
海外ではグルテンフリーの食品が多いですが,日本ではまだまだしていないため
外食などをしているだけでグルテン過多となりリーキーガットになるリスクが高まります
リーキーガットが生じると異物や毒素が体内に蓄積し炎症が生じます
その結果,免疫システムが働き続け
↓
やがて腸壁がさらに傷つけられ炎症が増悪し,また免疫が働き続けます
↓
次第に身体が疲労していき種だねの症状を引き起こすことになるのです
↓
そしてさらに持続し続けると体内に回った毒素は脳にまで影響します
↓
血液脳関門という脳を守るバリアを開いてしまうことになり,いわゆる脳漏れの状態に陥ります
↓
これにより,集中力低下や注意力低下などの脳が関連する症状に移行していくのです

上記に挙げた以外にもストレス・加工食品摂取・睡眠不足なども炎症に関係があり,心身ともに健康であることが大切なんですね
まとめ
今までなんとなく感じていた身体の不調は,もしかしたら慢性炎症が原因かもしれません.
慢性炎症の原因は,前述したもの以外にも多くあると考えられます.
しかしすべての生活を変えることはできませんので
感情のコントロールと内臓脂肪,腸環境だけでも見直してみましょう.
具体的な改善策については後日記事をアップする予定ですので,今しばらくお待ちください.

最後までお読みいただきありがとうございました!
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